商品や切符を手軽に購入できる自動販売機。
街中へ出向けば至る所に存在する大変便利な機械ですが、小銭の投入口に種類があるのをご存知ですか?
何気なしに購入していて気付かない方も多いと思います。
今回は、自動販売機のコイン投入口についての雑学をご紹介します。
自動販売機のコイン投入口の種類
自動販売機のコイン投入口は大きく分けて2種類存在します。
1種類目は投入口が『横型』のもの。
こちらは1日に1回は見かけるのではないでしょうか。
飲料用の自動販売機に多く見られます。
横型投入口 飲料自動販売機 出典 : Wikipedia
2種類目は投入口が『縦型』のものです。
こちらは、駅の切符販売機や食券販売機等でよく見られます。
この2つのコイン投入口にはそれぞれ特徴があって、販売する物に合わせて使い分けられています。
『横型』投入口と『縦型』投入口の特徴
『横型』と『縦型』の違いを見ていきましょう。
まずは『横型』。(飲料用の自販機でよく見られる)
『横型』は設置コストが低く、構造部分が省スペースで収まることが大きな特徴です。
飲料用の自販機は街の至る所にありますから、少しでも省スペースで、コストを下げて設置することを重視されています。
安かろう悪かろうではありませんが、難点として投入コインを検出する能力が少し低いということが挙げられます。
一度に大量に入れたり、勢いよく入れると硬貨が返却された経験ありませんか?
では『縦型』はどうでしょうか?(駅の切符販売機、食券販売機 等)
『縦型』の一番のメリットは、投入コインを検出する能力が高いという所です。
切符や、食券は一度にたくさんの人が買いにきますよね?
少しでもスピーディーに、効率よく販売することを重視されています。
高性能なものはやはりお高いのが現実です。デメリットとしてはやはりコストが『縦型』よりかかってしまうことが挙げられます。
駅の切符販売機なんかは、設置のコスト高よりも切符購入の長蛇の列を作ってしまった時の社会的損失の方がリスクは大きいですものね。
因みに。
多くの自動販売機ではお釣りの取り忘れを防ぐ為に、目的の商品より先にお釣りが出てくるようになっています。
急いでる時なんかは、先に切符が出てきたら、お釣りを忘れて一目散に改札に向かってしまいそうです。
因みに、因みに。
飲料用の自動販売機では、商品が無くなった時に売り切れランプがつきますよね。
実は、この売り切れランプが点灯している状態でも中にはまだ1、2本は残っているんです。
これは、ドリンクを補充した時にすぐに冷たい飲み物や、暖かい飲み物を提供できるようにしているからなんです。
こうして見てみると世の中にあるほとんどの物が、ただ単に見た目だけではなくきちんと考えてデザインされてる事に気づきます。
人間って本当に賢い生き物ですね。