一番風呂に入らせてもらった時に湯船に浸かって自分の体を観察してみて下さい。
恐らく体の表面や毛に気泡が付いているかと思います。
この気泡は一体何なのでしょうか?
体から出てくるのでしょうか?
今回は、お風呂に入ったときに体に着く気泡の正体を見ていきましょう。
一番風呂の時の気泡の正体?『過飽和状態』とは?
結論から言うと、気泡の正体はあなたの周りにある空気です。
酸素や窒素や二酸化炭素などの混合気体です。
お湯に限らず、液体には空気をある程度溶け込ませる能力があります。
その溶け込ませることのできる量は液体の温度によって違って、水の場合は温度が高くなればその量は減ります。
お風呂の温度はある程度高温なので、お風呂のお湯にはあまり空気が溶け込んでいない状態といえます。
しかし、蛇口からお湯が出てくるまでに高圧の配管を通り、湯沸かし器を通り多くの空気と混ざった状態になります。極めつけに蛇口出口でも多くの空気と混ざります。
お風呂のお湯は、あまり空気を溶け込ませないのに無理に溶け込んでいる状態なんです。
このように、本来の溶解量よりも多い空気が溶けていることを
『過飽和状態』と言います。
過飽和状態の水の中の空気は、一見溶けているように見えますがキッカケさえあれは直ぐに空気へと戻ります。
『過飽和状態』から気体に戻るキッカケ
そのキッカケというのが、温度のちょっとした変化や、衝撃です。
あなたが湯船に浸かる事であなたの体の表面の水の温度が少し変わり、体毛などに水がぶつかる衝撃が発生します。
この温度の変化と衝撃で溶け込んでいた空気が気体へと戻っていきます。これがあの気泡の正体です。
この現象はあなたの体の周りだけではありません。
浴槽の壁や床などでも起こります。特に汚れている所なんかはミクロ単位の突起があるので泡がつきやすくなります。
お風呂掃除を適当に済ませてしまうとすぐにバレてしまうかもしれませんよ。笑
コーラでも同じような現象が起こる。
コーラに限らず炭酸飲料は買ったときは圧力をかけて密封しているので沢山の気体を含んでいます。
(炭酸飲料のシュワシュワの正体は二酸化炭素。シュワシュワさせるために強制的に二酸化炭素を溶け込ませている)
栓を開け、コップに注ぐとコップの周りやストローに大量の気泡が付きますよね。
これもコップの表面やストローに触れる衝撃で気体に戻っているんです。コーラを口に含んでグチュグチュして衝撃を与えると吹き出しそうなくらい気体が出てきますよね。
因みに、先の説明で液体の温度が高い方が空気を溶け込ませにくいといいました。
つまり、コーラの炭酸はキンキンに冷えた状態が抜けにくく、ぬるくなったコーラ程抜けやすいという事になります。
因みに因みに、YouTubeでも人気だったメントスコーラ。こちらもメントスの表面の無数の細かい穴が起爆剤となり、メントスのゼラチン等が溶け出して境面活性剤の役目をして水分子が二酸化炭素を閉じ込めにくくなってしまうことで、あれだけの大爆発?が起こってしまうのです。
YouTuberは安全に考慮してやっておられるので決してマネしないようにしましょうね。
コメント
なるほどです