悔しい時、怒った時、嬉しい時、悲しい時。様々な瞬間に涙が出ます。
私たちは感情の変化で涙を流すことがあります。
どのようなメカニズムになっているのでしょうか?
涙が出るメカニズム
わかりやすいのは目にゴミが入った時に出る涙。
この涙はご想像の通り目を保護する目的で流れます。
これは刺激性分泌といい、玉ねぎを切ったときに出る涙もこれに分類され、玉ねぎの中の “ 硫化アリル ” という刺激性の強い物質から目を保護するために流れます。
よくわからないのは、悲しい時等に流れる涙ですよね。
実はこの涙は “ ストレス ” が原因なんです。
ストレスを感じたとき、これを発散させようと体が対処しているんです。
このストレス発散法は他の動物では見る事ができず、人間独特のものです。
涙の味で泣いている理由がわかる
涙に含まれるナトリウム(塩辛いと感じる成分)の量は感じているストレスによって変わります。
悔しい時、怒った時のように、興奮している時は交感神経が活発になりナトリウムの濃度が上がって涙の味は塩辛くなります。
逆に嬉しい時や悲しい時のようにリラックス状態にある時は副交感神経が活発になってナトリウムの濃度が下がり、涙の味は薄い味になります。
つまり、子どもや赤ちゃんが泣いている時、泣いている理由がおおよそ分かるということ!
なぜ泣いているのか理解できない時など、一度その涙をペロッと舐めてみるのも手かもしれませんね。
子供のウソ泣きも判別できる
悪いことをして怒られた後の涙。
『自分が何をしてしまったのか。』『もう次からはやめておこう。』
そんなことを思いながら落ち着いて反省しているのであれば、涙の味は薄くなるはずです。
対して、『納得がいかない』、『なぜ怒られたのかわからない』時に泣いている場合は興奮状態にあります。
つまり、叱った後に子供が理不尽さを感じて泣いている時の涙の味は塩辛いです。
また、うそ泣きの場合も同じです。
うそ泣きは興奮状態なのでうそ泣きしている時に流れる涙は塩辛い涙になります。
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