『納豆』に「納豆菌」が入っている事はご存知だと思いますが、「納豆菌」ってどんな菌でどの位入っているのか知ってますか?
今回は「納豆菌」のお話です。
「納豆菌」
枯草菌の一種
納豆菌は「枯草菌(こそうきん)」と呼ばれる菌の種類で、稲の藁(わら)などに生息しています。

納豆菌の顕微鏡画像 出典:納豆のヒミツ 時事ドットコム
1本の藁の1,000万以上の納豆菌が生息しているというから驚きです。
納豆菌で納豆ができる仕組み
煮た大豆を藁で包んで菌が増殖しやすい温度(40℃位)でねかせます。
すると納豆菌はどんどん増殖していきます。
納豆菌に含まれる酵素の力で大豆のタンパク質やでんぷん質を分解しはじめます。(発酵)
分解が進んだ大豆はうまみ、あまみの増したネバネバした納豆なります。
納豆に入っている「納豆菌」の数
納豆1パックに入っている納豆菌の数はなんと!1,000億個以上!
もちろんどれも生きています!
1,000億以上の生きた菌を食べていると思うと少しゾッとしますが、この生きた納豆菌は私たちの体の中でとてもいい働きをしてくれます。
「納豆菌」の働き
納豆菌は私たちの腸内で「ビフィズス菌」を増やして安定化させてくれることがわかっています。
「ビフィズス菌」といえば、便秘が改善されるといわれる菌ですがそれだけではありません。
腸内で増殖したビフィズス菌は腸を刺激して、私たちの免疫力を高めてくれます。
その結果、感染症にかかりにくくなったり、癌の発症をおさえてくれたり、花粉症などのアレルギー症状も緩和されます。
言い方を変えれば「腐っている」納豆ですが、これからもおいしくいただきます。