世界には数多くの植物が存在します。
食虫植物のような変わった習性をもつ植物や『ミジンコウキクサ』のように大きさが1mmにも及ばない小さな植物も存在します。
今回ご紹介するのは「世界一大きな花(高さ)」です。
調べてみると、とんでもないことがわかりました。
なんと!「世界一大きな花」は「世界一臭い花」でした!
それは、スマトラ島の熱帯雨林に生息する、サトイモ科・コンニャク属の植物!
その名は「ショクダイオオコンニャク!」
別名「スマトラオオコンニャク」
世界一「大きい!」花。ショクダイオオコンニャク
では最初に、その「世界一大きい花」の勇姿をご覧ください!

ショクダイオウコンニャク 出典:Wikipedia
その大きさ故か、お世辞にも美しいとは言えない容姿です。
上の写真で大きさは大体わかると思いますが、数字で出すと、
その直径は約1.5m!
その高さは、記録に残っている最大はなんと!3.5m!
それは、「ダイハツのMOVE」を垂直方向に立てたよりも大きいのです!(ナイス例え!笑)
その辺に生えてたら二度見どころじゃすまない超巨大な花です!
世界一「臭い!」花。ショクダイオオコンニャク
ショクダイオウコンニャクが世界一なのはその大きさだけではありません。
その香り(臭い!)も世界一です!
どんな臭いがするのか、、、
それは、
お肉を腐らせた時の臭いと、ぼっとん便所の臭いを掛け合わせたような臭いがするそうです。(筆者は恐ろしくて嗅いだ事無し!)
残念ながらショクダイオウコンニャクは日本ではまず見る事が出来ません。
(植物園などでもなかなかお目にかかれない、、、。理由は後記)
なぜ臭い!ショクダイオオコンニャク!
臭い花と聞いて一番に思いつくのは恐らく「ラフレシア」ではないでしょうか?

ラフレシア 出典:Wikipedia
ラフレシアも臭い花として有名な花ですが、臭いの種類が少し違います。
ショクダイオウコンニャクが「お肉の腐敗臭 × ぼっとん便所臭!」だったのに対し、ラフレシアは「ぼっとん便所臭のみ!」なんです。
お肉の腐敗臭分だけショクダイオウコンニャクに軍配が上がったということです。
ショクダイオウコンニャクからお肉の腐敗臭がするのにはもちろん理由があります。
それは繁殖方法です。
ラフレシアの花粉を運ぶ虫は主に「ハエ」です。ぼっとん便所臭はグッドチョイスといえます。
一方ショクダイオウコンニャクの花粉を運ぶのは主にフンコロガシやシデムシ(死肉を食べる)などの甲虫類(こうちゅうるい)なんです。
つまり、お肉の腐敗臭もミックスすることでさらにターゲットとしている虫達が集まって来やすいというわけ。
最後に
大きいけど臭くて少し醜いショクダイオウコンニャクですが、その花が咲く時期はなんと!7年に一度しか咲きません!
しかも2日間ほど咲いて閉じてしまします。
なんか切ないですよね、、、。
もし、お近くの植物園などでショクダイオウコンニャクの開花宣言があったら、滅多に見れない貴重な花なので一度足を運んでみてはいかがですか?