日本には、とても繁殖能力が高く、一歩間違えれば大惨事になる植物が存在します。
アスファルトを突き破って生えてくる雑草のように植物だからと甘く見てると取り返しのつかないことになるかも⁉
今回は、繁殖能力が高い植物をランキング形式でご紹介します。
5位.『ドクダミ』
葉は、かわいいハート型。
しかし、臭いは親父臭より強烈な『ドクダミ』。

ドクダミ 出典:Wikipedia
ドクダミはハーブの一種です。
加熱するとあの独特な臭みが和らぐので天ぷらにして食べたり、乾燥させてドクダミ茶として飲むことができます
、、、が!
地下茎(ちかけい)があり、地中内を横方向に育つので繁殖力が強く、あっという庭一面に広がります。
地下茎を全て取り除かないと、残った地下茎は成長を続け、また発芽する厄介者。
やはり嫌なのはあの独特な臭い。
庭一面にドクダミが茂ったお家(実家ですが、、、)を知ってますが、庭側の窓を開けるだけで室内はドクダミ臭が広がります。
草むしり後に手に付着する異臭はなかなか消えず、嫌な思い出しかありません。
4位.『ワルナスビ』
要注意外来生物に認定された悪い奴!

ワルナスビ 出典:Wikipedia
見た目はかわいい花の植物ですが、名前の通りとても悪い奴です。
地下茎で横方向に成長し、庭全体に広がります。
その茎にはトゲがあって、除草しにくいツッパリ野郎です、、、。
一番悪いのは「毒があること!」
ワルナスビには根っこから葉まですべての部分に『ソラニン』という中毒性の毒がありあります。
口にして中毒になってしまうと、頻脈、頭痛、嘔吐、胃炎、下痢、食欲減退などの症状がでます。
食べなければ問題ありませんが、、、ワルナスビの果実をご覧ください。

ワルナスビの果実 出典:Wikipedia
いかがですか?
「美味しそう」と感じた人は少ないと思いますが、小さな子供はプチトマトと間違って口にしてしまう可能性があります。
子供だと20mgのソラニン摂取で中毒を起こすと言われています。
小さいお子さんがおられる方!
お庭に『ソラニン』が生えていたら注意喚起を!
(開花は7月頃)
3位.『カタバミ』
その果実から生存本能の強さを垣間見た!『カタバミ』

カタバミの花 出典:Wikipedia
学名は『オキザリス』といい、こちらの名前でも親しまれて⁉います。
種類は豊富で種類によって様々ですが、春から秋にかけて白や黄色やピンクの小さい花を咲かせます。
こちらも地下茎で横方向に成長しますがそのスピードが早く、根の深さが特徴です。
人力で綺麗に引き抜くのはまず無理で、土を掘り返して取り除きます。
カタバミが厄介なのは、その果実から種を遠くまで弾き飛ばすこと。
カタバミの果実には弾性エネルギーをたくわえていて、熟す頃にはMAXになります。(弓を徐々に引いているイメージ)

カタバミの果実 出典:Wikipedia
エネルギー充填MAXのカタバミの実に触れたりすると内部の種が弾き飛びます。(引いた弓の負荷を一気に解放するイメージ)
種は1m以上弾け飛び、地表に落ち、また発芽します。
カタバミの実が弾ける動画を見つけたのでご紹介します。
カタバミの繁殖力の強さから、その葉の形は家紋にも多く使われました。
子孫を繁栄し続けるという願いを込めて作られた「方喰紋(かたがみもん)」は、日本五大紋の一つでもあります。
2位.『ミント』
香りがいいのは最初だけ⁉クールな厄介者『ミント』

ペパーミント 出典:Wikipedia
単にミントと言っても、ペパーミント系やスペアミント系が存在します。
どちらのミントも繁殖能力の高さで有名です。
ミントも地下茎があります。
地中内を横方向に育つので一か所に植えたハーブが庭全体に広がってしまします。
「ミントって料理にもお茶にも使えるし少しくらいあってもいいじゃん」
と思われるかもしれませんが、そんなにいい植物ではありません。
初摘みミントという言葉がありますが、種を植えて最初のミントは香りが強くお茶や料理にも使えます。
しかし、繁殖を終えて新たに発芽したミントは香りが落ちてしまいます。
さらに次の世代になればもっと落ち、、、。
最終的には無臭のただの雑草と化します。
ミントは根でも葉でもどこからでも芽を出します。
むしり取った葉をそのまま土の上に置いておくとその葉から根が出て、また繁殖します。
除草作業の後片付けを怠れば、むしり取ったミントが風で飛んで、お隣の敷地や畑などに飛び火するおそれも十分に考えられる凄い繁殖能力の持ち主です。
ミントは鉢植えで見ている分には小さくてかわいい植物ですが、一度大地に芽をはれば駆除は一筋縄ではいきません。
栽培する際は、地中に仕切り版を設けるなどして十分に対策してから栽培しましょう!
因みに、
ドクダミの方がミントより地下茎の成長速度が速いので、ドクダミを植えればミントを枯れさせられると言われます。
、、、が、見た目上・臭い共にミントの方がマシな気がするのは僕だけでしょうか…。
1位.『竹(笹)』
みんな大好き竹!(パンダ目線)

竹やぶ 出典:Wikipedia
実は、竹も笹も同じ植物で、大きいものが竹と呼ばれています。
竹も笹も他の繁殖能力の高い植物同様に強力な地中茎があります。
ミントよりもおっかないのが、地下茎が強すぎる事です!
ミントの場合、仕切り版のようなものを地中に埋めておくだけ繁殖の広がりを制御できますが竹はそうはいきません!
竹の地下茎はとても強く、コンクリートも突き破って成長します。
つまり、お隣さんが竹を植えていたら(そんな人いるのか、、、)あなたの家まで繁殖するのは時間の問題だということです。(地中に繁殖防止のトタン板等埋めてるケース有)
一度植えれば、その駆除は業者でなければほぼ不可能です。
植え方を間違えれば家の基礎をも破壊しかねない驚異の植物といえます。
オソロシイ、、、。
因みに、
竹も花を咲かせます。
なんと、花を咲かせるのは60年~100年に一度!
しかも、周辺の竹が一気に開花します。
それはさぞかし綺麗でしょう!
っと思い、調べた結果がこちら

竹の花 出典:tenki.jp
、、、地味。ですね。
開花した時に巡り合ってもさほど感動しなさそうなお花ですが、大変珍しい花なので近くに竹やぶがあるお家の方は注意して見てみてみては?
(竹の地下茎にも注意!?)
いかがでしたか?
たかが植物と馬鹿には出来ないたくましい植物ばかりだったと思います。
繁殖能力の高さを研究する自由研究なんてのも面白そうですが、栽培する際は事前に念入りな対策をうっておく必要があるので注意してくださいね。