皆さんこんにちは。
北海道のように本格的に雪が降る地域ではありませんが、
毎年、冬になると雪どけ作業の恐怖にかられる当サイト管理人です。
以前、少しマニアックなフェチをご紹介しましたが、
フェチとは真逆の「恐怖症」という症状もあまり知られていないものが多く存在します。
恐怖症とまでいかなくとも、
誰でも“恐怖”や“嫌悪感”を感じてしまう事柄は一つはあるかと思います。
今回は、様々な恐怖症をご紹介します。
人付き合いをするうえで、
嫌悪感や恐怖を与えかねない事柄は覚えておいても損はしないかも。
恐怖症とは?
フォビアという言葉を聞いた事があるかと思いますが、
恐怖症は英語でphobia(フォビア)と言います。
恐怖症というのは、ある事柄・情況などの対して
異常なまでの“恐怖”や“嫌悪感”を感じてしまう症状(不安障害)のことです。
「高所恐怖症」や「閉所恐怖症」などは多く知られていますが、
中には聞いたこともないような珍しい恐怖症も存在します。
次項からは珍しい恐怖症をご紹介していきます。
失敗恐怖症
失敗恐怖症は、幼いころに失敗した何かで大きな恥や屈辱をあじわい、
それが大きなトラウマになって発症するケースが多いです。
発症してしまうと、失敗することに異常な恐怖を感じるようになり、
少しでも失敗する可能性があることにはチャレンジしなくなります。
必然的に失敗恐怖症の患者の行動は、自分が100%成功すると判断した行動をするようになり、完璧主義になりやすいです。
一見悪い病気のようには見えませんが、100%成功すると断言できることなんてさほどありません。
患者は、恐怖のあまり何も行動出来ないケースが殆どです。
対人恐怖症
人と接する時に、異常な不安や緊張を感じてしまう症状で、その状況は人それぞれ。
- 人と話す時、自分の表情がどう見られているのか気になって仕方がない「表情恐怖症」
- 人と話す時に異常なまでにどもってしまう「吃音症」(きつおん)
- 自分の失言や話の質を恐れて人と自然な会話ができない「雑談恐怖症」
- 人の前で電話する時話を聞かれている気がしてうまく話せない「電話恐怖症」
等の症状があります。
治療は、カウンセリングを受けて患者の考え方を変える「認知行動療法」がとられます。
植物恐怖症
植物恐怖症は、その名の通り植物に対して恐怖を感じてしまう恐怖症です。
恐怖を感じてしまう植物は人それぞれで、自分より大きな木のような植物に恐怖を感じたり、道端に生えている雑草に恐怖を感じたりします。
植物恐怖症の患者は植物が危険ではないと認識しているにも関わらず、恐怖を感じてしまいます。
高所平気症
「恐怖症」ではありませんが、高所恐怖症の症状の真逆の「高所平気症」という症状があります。
幼い頃タワーマンションで育った子供によくみられる症状で、
高い所に対しての恐怖感が欠如している症状をいいます。
危険であるからこそ恐怖を感じる人間の本能が欠如してしまうと、危険に対する防御が弱まってしまう可能性があります。
先端恐怖症
先端恐怖症は鉛筆や、ハサミなどの先端が尖ったものを見たときに異常な恐怖を感じてしまう恐怖症です。
尖った物を見ると、尖った物の先端が目に向かってくるような錯覚を感じ、恐怖を感じてしまいます。
重症の場合は、人に指をさされるだけで恐怖を感じ目を閉じてしまうこともあります。
広場恐怖症
広場恐怖症とは、公共施設や広場などに一人で行けない症状です。
広場恐怖症の患者はパニック障害を伴っているケースが多く、
パニック障害患者特有の人混みでパニック発作(吐き気・息苦しさ)を起こしてしまうという恐怖から、付添人無しでの外出を極端に嫌ってしまします。
治療は、「認知行動療法」の他「薬物療法」での治療法もあります。
集合体恐怖症(トライポフォビア)
集合体恐怖症はトライポフォビアとも呼ばれます。
“トライポ”とはギリシャ語の“穴掘り”からきていて、穴が無数に空いている状態を示しています。
集合体恐怖症はハチの巣(ハニカム構造)や、蓮の花托(かたく)など、無数の穴や斑点の集合体に対する恐怖症のことで、それを見るだけでゾクゾクし恐怖すら感じます。
しかし、集合体恐怖症は「恐怖症」という症状としては認められていません。
なぜなら、大多数の人間がこの“集合体”を見ると恐怖や嫌悪感を感じるからです。
これは未だ謎に包まれていて、人間の本能で集合体に対して何らかの拒絶反応をもっている等と考えられています。
僕もこの記事を書いている際調べましたが、見るだけで体がゾクゾクしてきて見れたものじゃありません。
多くの方が嫌悪感を感じる画像を載せるわけにはいかないので、集合体をピックアップして掲載されているサイトをひとつご紹介します。
興味がある方はご覧になってみてください。
【閲覧注意】鳥肌がとまらない ブツブツ恐怖症「トライポフォビア」
→buzzfeed Japan
視線恐怖症
視線恐怖症とは、主に“視線”に関して不安や恐怖症状がでることを言います。
単に“視線”といっても、恐怖を感じる状況は人それぞれで、
- 他人と近距離にいる時に視線を合わせられない「正視恐怖症」や、
- 自分が人を見る事で他人に“不快感”を与えているのではないかと感じてしまう「自己視線恐怖症」。
- 他人からの視線に恐怖を感じてしまう「他者視線恐怖症」
などが存在します。
主に日本人に多くみられる恐怖症(文化依存症候群)で、治療するには考え方を変える(自己教示訓練)しかない恐怖症です。
あなたの身近ににも何らかの「恐怖症」人が居るかもしれません。
多くの恐怖症はトラウマや考え方が原因です。
身近な家族や友人のサポートの有無で完治までの時間は大きく変わってきます。
「恐怖症」だとわかった時は、まずは理解してあげるところから始めましょう。
そして、単に励ますのではなく一緒になって考え、考え方をいい方に変えてあげることが完治までの近道だと思います。