他人事じゃない!深刻な宇宙ゴミ問題

宇宙ゴミ”という言葉を聞いたことがありますか?(スペースデブリとも言います)

宇宙にはゴミの様に見える小石や塵も沢山存在しますが、“宇宙ゴミ”とは私たち人間が宇宙空間に出してしまったゴミの事を言います。
宇宙ゴミは、地球のりを月の様に周り続けます。

この宇宙ゴミが深刻な問題を抱えています。

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“宇宙ゴミ”の正体とは?

宇宙ゴミとは具体的に何のことなのでしょうか?

決して地球上で出た処分に困るものを放出している訳ではありません。
宇宙ゴミの正体は、“切り離し後のロケット” や “人工衛星” です。

大気圏外に出る為には大きな推進力が必要なので、多くの場合打ち上げのロケットは多段ロケットになっていて、1段目、2段目、と切り離しながら大気圏外に出ます。
この切り離されたロケットが宇宙ゴミとなります。
人工衛星の場合、単に壊れてしまって使われておらず宇宙ゴミとなっているものや、地球に落下してしまうのを防ぐために宇宙空間で爆破させ多くの破片となっているものもあります。

これらの宇宙ゴミは、現役で活動している人工衛星に衝突してさらなる宇宙ゴミを増やす等、多くの問題を抱えているんです。

宇宙ゴミが溜まる溜まる様子をCGで描かれた動画です。

“宇宙ゴミ”の深刻な問題とは?

地球の近くで自らの軌道上を周り続ける宇宙ゴミですが、その周回速度が凄まじいのです。
なんと、その速度は秒速 “3~8km/s”!
ライフル銃でも発射時の初速が1.5km/sも無いことを考えるとその速さは恐ろしいものです。

小さなゴミも合わせれば数千万以上にのぼる宇宙ゴミの数。
それらが猛烈なスピードで移動しているんです。実際に多くの人工衛星が宇宙ゴミによって破壊されています。
宇宙飛行士が勤務している宇宙ステーションでも、実際衝突はしなかったものの宇宙ゴミの接近のために緊急避難したケースもある位です。

2013年に公開された映画『ゼログラビティ』でも宇宙ゴミの脅威が描かれています。

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“宇宙ゴミ”の被害は宇宙だけに限られず、大気圏突入しても燃え尽きず地上に落下するものもあります。
人的被害は出てませんが、いつ近くに落ちてきてもおかしくない状況なんです。

因みに、“宇宙損害責任条約”によって自国の打ち上げた衛星には責任を持つことが定められているので、他国の人工衛星の破片等で自国の衛星などが被害を受けた時などは賠償してもらえる権利があります。

宇宙ゴミ回収の取り組み

宇宙ゴミが深刻な問題であることは各国も把握していて、宇宙ゴミ回収のための取り組みを各国が行っています。

漁網のようなもので、宇宙ゴミを引っかけて減速させて大気圏に突入させて燃やす方法や、大きなカゴのような物を付けた無人宇宙船でゴミを回収しそのまま大気圏に突入する方法など色々な方法が考案されています。

人工衛星も使用しなくなったら、さらに高度を上げて他の人工衛星の邪魔にならない位置に持っていくなど、過去の失敗を学んで様々なルールも決められています。

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