『もののけ姫』は宮崎駿監督のスタジオジブリのアニメーション映画で1997年に公開されてます。
今から20年以上前の映画ですが(あれからそんな経ちましたか、、、)若い人でも知らない人はいない超大作です。
なんせ宮崎駿氏が16年もかけて構想し、制作にも3年の月日をかけたとても力の入った作品なんです!
さて、『もののけ姫』の作品中に山犬と生活する女の子 “サン” が登場します。

引用:スタジオジブリ 映画『もののけ姫』
“サン” は山犬と家族同然の生活をおくっていました。
この、『もののけ姫』の“サン”のようにオオカミと家族同然の暮らしをしている人が居ました。
オオカミと生きる。『もののけおじさん』
ドイツのオオカミの研究者である『ヴェルナー・フロイント』さんは、1977年に支援を受けて「ウルフパーク」(オオカミ保護区)を設立し、そこでオオカミたちと一緒に生活していきました。

ヴェルナー フロイント氏 出典:acidcow.com

オオカミ保護区のオオカミたち 出典:acidcow.com
オオカミはもちろん肉食動物ですし、人間を襲うこともあります。
どうして、一緒に生活なんてできるんでしょうか?
ヴェルナー・フロイントさんは、実際にオオカミの群れの中に入りその群れの “ボス” のように降るまいました。
餌はヴェルナーさんが直接「口移し」で与えます。
オオカミは群れの中での順位が明確に決まっています。
まずヴェルナーさんが餌を食べ、次の順位のオオカミに口移しで餌を与えるのです。

口移しで餌を与えるヴェルナー フロイント氏 出典:acidcow.com

オオカミとヴェルナー フロイント氏 出典:acidcow.com
出来る限りオオカミと共に過ごし、オオカミと家族同然の生活をすることでヴェルナーさんはオオカミの群れの “ボス” の地位を保ってきました。
秩序を守るオオカミたちは、ヴェルナーさんを本当の家族のように慕っていたそうです。

オオカミとヴェルナー フロイント氏 出典:acidcow.com
残念ながら、ヴェルナー・フロイントさんは2014年2月9日に80歳でこの世を去っています。
しかし、彼が残した『ウルフパーク』は一般人でも入れるように綺麗に整備され周囲を散歩することができます。
動物たちの住み家である山や森を開拓し、動物たちから『居場所』『餌場』を奪うだけでは飽き足らず、その動物たちを害獣扱いし駆除する、、、。
弱肉強食!と言ってしまえばそれまでですが、知恵を持った人間だからこそ、少しでも自然と共存できる生き方を考えながら生きるべきなのかもしれませんね。