PCでこの記事を観覧されている読者様、お手元のキーボードをご覧ください。
スマホで観覧されてる読者様もキーボードを思い出してください。
キーボードのアルファベットやひらがなの配列ってバラバラですよね。
これは適当に作られた訳ではなく勿論理由があります。
今回は、キーボード配列の謎に迫ります!
キーボードのアルファベットがバラバラな理由
キーボードのアルファネットのキー配列はバラバラです。
二段目左から、Q・W・E・R・T・Yと並んでいることから、『QWERTY配列』と呼ばれています。
A・B・C・D・Eの順番じゃないのか?
それは、1800年代後半に使われていたのが『タイプライター』だからです

タイプライター 出典:Wikipedia
タイプライターはキーボードをたたくことでタイプアームと呼ばれるアームを紙に打ち付けアーム先端の活字で印字していました。
当然、活字分のアーム本数が必要ですが、多いアームのせいで隣り合ったキーを連続でタイピングしたり、連続して文字をタイピングするとジャミング(アーム同士が絡まってタイピングできない)してしまいます。

アームが絡んでしまった状態 出典:Wikipedia
そこで生み出されたのがQWERTY配列
QWERTY配列は1882年に『クリストファー・レイサム・ショールズ』氏によって考案された配列で、単語のなかで頻繁に出てくるアルファベットをあえて遠ざけて配置し、『両隣のキーを連続で使わないように』かつ、『連続して文字をタイピングしにくく』した合理的な配列だったんです。
キーボードのひらがながバラバラな理由
一方、ひらがなはある程度は『あいうえお』順に固まった配置ですが、こちらもアルファベットと同じで合理的な配列となっています。
1923年に日本人の『山下 芳太郎(やました よしたろう)』氏とアメリカの『バーナム・クース・スティックニー』氏とで配列を議論して生まれた配列です。
実際にはアメリカによって少し改良されましたが、殆ど山下 芳太郎氏の原案通りの配列
山下 芳太郎氏は、カナ文字タイプライターの普及を目指していました。
しかし、議論の末生まれた配列のタイプライターが日本に届く1か月前にガンで亡くなっています。53歳でした。
僕は、ローマ字入力でかな入力は出来ないのですが、全てのキーの配置を覚えてしまえばかな入力の方が作業効率は格段に上がります。
山下 芳太郎氏の努力が無駄にならないよう、かな入力にも挑戦してみては?