皆さんこんにちは。
次々と美味しい冷凍食品が発売され、冷凍食品の進化っぷりに驚きを隠せない当サイト管理人です。
冷凍食品の調理はもちろん、キンキンに冷えた食材もホカホカに温めてくれる「電子レンジ」。
電子レンジは庫内やお皿は温めずに、食材だけピンポイントで温めてくれます。
毎日と言っていいほどお世話になる「電子レンジ」ですが、
どうやって食材を温めているのでしょうか?
今回は電子レンジの仕組み・温度ムラが起こる原因を見ていきましょう。
電子レンジで食べ物が温まるのはなぜ?
電子レンジは食材の中の「水分」を温めます。
食材にほぼ均一に含まれる水分を温めることで、食材そのものがあたためられるのです。
、、、、。
火も使ってないのに、水分だけ温める、、、。
ピン!っときませんよね。
もう少しわかりやすく「水分」とはなにか?
「水分」はどうしたら熱をもつのか?
「水分」が電子レンジで温まる仕組みを
詳しく見ていきましょう。
物質が温まるのはなぜか?
そもそも、物質が「熱」を持つとはどういうことか?
物質は、その物質を構成する「分子」が振動することで熱をもちます。(摩擦熱)
太陽の光を浴びると暖かくなるのも、太陽からの光(主に赤外線)で物質を構成する分子が振動して熱をもつからです。
ということは、水を構成する「水分子」を振動させてやれば、食材も温まりそうです。
電磁波で分子を振動させる
水を構成する水分子は「H2O」ですが、プラス・マイナスの電荷を帯びています。

水分子 プラスとマイナスの電荷を帯びている
そして、水分子はみんなバラバラな方向を向いて水を構成しています。
この、バラバラな方向を向いた水分子を一斉に同じ向きに変える方法があります。
それが、電磁波(マイクロ波)です。

水分子の向きはバラバラ
電磁波(マイクロ波)とは赤外線よりもっと波長の長い“光”(可視光線よりもっと赤い)です。
その電磁波を水分子に照射すると、水分子の中のプラス電荷を照射方向に向かせることができるんです。
(磁石のNとSが引き合うようなイメージ)

電磁波を照射すると、分子は電磁波の方向に向きを変える
そして、この電磁波の照射方向をころころ変えてやれば、水分子の向きもころころ変わります。

電磁波の照射方向を変えれば、分子も一斉に向きを変える
この電磁波の照射を、1秒間に10億回、20億回と様々な向きで照射してやれば、水分子は激しく向きを変えます(振動する)。
結果、激しく振動させられた水分子は熱をもち、食材そのものも温められるということです。
オーブントースターと電子レンジの違い
パンやお餅などを“焼く”オーブントースターも、原理は電子レンジと同じです。
電子レンジとの違いは、照射する光が「マイクロ波」ではなく「赤外線」であるということ。
「赤外線」はマイクロ波のように、食材の中まで届きません。
食材の表面の分子を振動させることで、食材の表面を温めます。
食材全体を“温める”のが電子レンジ。
食材の表面を“焼く”のがオーブントースターなんです。
電子レンジの温度ムラの原因
電子レンジで食材を温める時、温度ムラができたことありませんか?
電子レンジの仕組みを知ったうえで、温度ムラができる理由を見ていきましょう。
水分が均一でない
冷蔵庫で一晩寝かせたカレーライスを、電子レンジで温める事があるかもしれません。
冷蔵庫の中で一晩おいておくうちに、カレーのルー成分が凝固し、水分が均一でなくなってしまいます。
そのまま電子レンジで調理してしまうと、温度ムラの原因となってしまうので調理前にかき混ぜたり、水分を少し足してやると温度ムラができにくいです。
四角い容器に入っている
電子レンジ可能なタッパーなどの四角い容器にカレーなどを入れて電子レンジで調理すると、温度ムラの原因になります。
理由は、マイクロ波が“角”に集中する特性があるからです。
四隅ばかり温まって中心部はまだ冷たい、、、。なんて経験ありませんか?
電子レンジで調理する際は、角皿などはなるべく避けるようにし、丸いお皿を使うようにしましょう
塩分がマイクロ波を吸収
塩分は、マイクロ波を吸収してしまします。
ほとんどの食材に塩分は入っていますが、塩分に偏りがあると温度ムラの原因になります。
どんな料理でも調理前に少しかき混ぜるなど、塩分・水分を均一にしてあげることで温度ムラなく調理することができます。
いかがでしたか?
知ってても知らなくてもしっかり調理してくれる電子レンジの仕組みでした。
冷凍食品は美味しいですが、たまにはちゃんと料理して新鮮な食材も食べましょうね。
※因みに、
Panasonic製の電子レンジは、〔取消〕ボタン2秒押しを3回繰り返せば、
調理後の“ピー音”が消せるようです。
(どんな時に使うんだ、、、)