“ひじき”には“ヒ素”が入っている?安全なひじきの摂取量とは?

皆さん!日々の食生活で健康のことを意識していますか?

若い頃は、全く意識せず食べたいものを食べていた当サイト管理人も、30歳を過ぎたころから少しづつ意識するようになりました。

健康な体を維持するためには、栄養満点の食事を摂取することも大切です。

しかし、どれだけ体にいい物でも取りすぎはかえって体を壊すことになる可能性があります。

今回は、栄養満点だけれども摂取しすぎると危険な食材である“ひじき”について見ていきましょう。

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栄養価の高い食材『ひじき』

“ひじき”はミネラルが摂取できて食物繊維が豊富な栄養満点の食材として知られています。

その栄養価は本当に素晴らしいものです!

ひじき100gに含まれる栄養価
栄養素 含有量(mg) 他の食品との比較 体への働き
鉄分 58 エビの4倍! 赤血球をつくっている(血を作る)
マグネシウム 620 アーモンドの2倍! 骨を作る・神経の興奮を抑える
カリウム 6,400 バナナの5倍! 細胞を正常に保つ・血圧を下げる
カルシュウム 1,400 牛乳の12倍! 骨を強くする
ナトリウム 1,400 梅干しの半分! 体内の水分量を調節・熱中症予防
食物繊維 43,300 ごぼうの7倍! 便秘予防・生活習慣病予防

ご覧のように、ミネラル成分を始め食物繊維・鉄分まで摂取できるとても優秀な食材です。

古くから日本でもよく食べられていますし、国民的な食材と言ってもいいのではないでしょうか。

しかし!美しい花に棘があるように、栄養価の高いひじきにもちょっとした落とし穴があります。

『ひじき』の危険性!少量の“ヒ素”が入っている!

水で戻す前の“乾燥ひじき”100g中には、8.25mg程のヒ素が含まれます。(江東区保健所の調査)

中でも、人体に有害とされる炭素を含まない“無機ヒ素”は6.31mg程になり、残りは“有機ヒ素”という炭素を含んだヒ素で人体への悪影響はさほどないものとされています。

“ヒ素”を摂取すると、体にどのような変化が起こるの?

ヒ素を短期間に多量に摂取すると、発熱・下痢・嘔吐等の症状が出ることがあります。

また、長期にわたって継続的に摂取することで“がん”を発病する危険があるとする見解もあります。
(がんに関してはひじきに関わらず生活していれば必ず接するような物であっても、殆どの物に発がん性物質となる物質が少量は含まれています。気にする必要はないかと…)

英国ではあえて摂取しなように勧告されている

個人的にはかなり過剰に反応し過ぎかと思いますが、英国食品規格庁は無機ヒ素を多く摂取することになるので、ひじきはあえて摂取しないように勧告しています。

その際の英国の海藻類のヒ素含有量の調査結果がこちらです。

海藻類(乾燥)のヒ素含有量(英国食品規格庁調べ)
海藻の種類
(乾燥状態)
100gあたりの総ヒ素含有量
(単位 mg)
100gあたりの無機ヒ素含有量
(単位 mg)
ひじき 1.1 0.77
こんぶ 0.5 0.03
わかめ 0.35 0.03
海苔 0.24 0.03

意外なことにひじき以上によく食べそうな海苔などにも“ヒ素”は入っているんですね。

日本人の主食である“お米”にもヒ素は入っています。

お米の糠(ぬか)部分に多く含まれているので、お米はよく研いで糠を落としてから焚いた方がヒ素濃度は下がります。(糠には栄養が詰まっているんですがね…)

毒物として知られる“ヒ素”は意外と身近に存在していて、日常的に摂取しているんですね。

ひじきを安全に食べるために

ひじきは多くの場合、乾燥状態で販売されています。

そのまま多量に食べると多くのヒ素を摂取してしまう可能性がありますが、ひじきを乾燥のまま食べることは少ないと思います。

多くの場合、“水で戻してから”調理します。

実は、この“水で戻す”時に多くのヒ素は水に溶けだします。

東京都福祉保健局の調査によると、30分間水に浸しておくだけで36%が溶け出し、60分後には68%が溶け出すという調査結を出しています。

東京都福祉保健局によると、水戻し処理をしてからひじきを食べる場合、5g(乾燥重量)のひじきであれば週に3回以上食べなければ、暫定的耐用週間摂取量を超えることはないとしています。

乾燥ひじきは戻すと10倍位に量が増えることから、1週間に摂取していいひじき料理は150g程度ということになります。

まとめ

この世にどれだけ食べても安全な食べ物なんてありません!

どんなものでも食べすぎは体に悪いです。
(そもそも食べすぎている段階で体が拒絶反応を起こし、食べたくなくなるのでは?)

ひじきに関わらず、海藻類・魚介類・米にも微量のヒ素は入っています。

ひじきが体にいいことは間違いないので、あまりシビアになりすぎず適度に食べて健康な体作りをしたいですね。

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